SEALYの読み方をよく聞かれます。
シェリーでもシリーでもなく、
「シーリー」と読みます。
「シーリー」は、ある犬の名前に由来しています。
私の愛犬の名前ではありません。
私がトリミングサロンを始める大きなきっかけとなった犬の名前からです。
2016年8月、私は初めて海外のトリミングコンテストにチャレンジしました。
トリマーとして、国内のショーやセミナー講師を経験し、次の目標は何にしよう?
と考え始めた時に、ラスベガスの一大ペットイベント”スーパーズー”のことを知り、
「よし!アメリカに行っちゃおう!」
という流れでした。
もうその日のうちにリサーチを始め、何日か後には経験者のトリマーさんの元を訪ね…
モデル犬の手配や申込みをして。
”やるからには万全の準備を”ですが、このチャレンジでいつもと違うことは、
モデル犬に初めて会えるのが、コンテスト当日だということ。
私のチャレンジしたレスキュー&ロデオという部門は、
保護犬を3時間のシャンプーカットでどこまで変身させられるか、という部門でした。
その場のくじ引きでモデル犬が決まるため、犬種含め、一切の情報がありませんでした。
当日緊張の中、50人の参加者がコンテストスタートと同時に自分の担当するワンコと対面。
英語が飛び交う会場は人と犬とでごった返しています。
この時に、50頭のワンコの中からくじ引きで私の元に来てくれたのが、
”SEALY”
でした。
(おそらくシュナウザーに近いですが、犬種も分からない程もしゃもしゃだったため、
表記はシーズーとなっていました。)
SEALYは最初かなりボロボロで、お店でやってきたコたちとは全く違っていました。
もつれを取るのに時間がかかりますが、ドッグバスも3つしかないため、いつ自分に順番が回ってくるか分かりません。
毛玉だらけではありましたが、時間や仕上がりのことも考えながら、
丁寧に毛玉を梳いていきます。
シャンプー待ちがたくさんいるため、写真のシャンプー中は、係りの女性に
「ハーリーアップ!!!」
と怒鳴られています。(笑)
(しかもまだ入ったばっかりです…)
ブローが終わり、もっしゃもしゃだったお顔をカットしていくと
中から何とも可愛い顔が出てきました。
少し編み込みアレンジも加えて、しっかりトリミングも楽しんで♡
劇的なビフォーアフターのかいあって、
私とSEALYペアは見事優勝!
最高に最高に嬉しい瞬間でした。
保護団体の方も、
「すぐにでも飼い主さんが決まるわ、ありがとう」
と言ってくれました。
もう会えることはないかもしれないけど、
素敵な経験をさせてくれたSEALYに心から感謝をしています。
なのでサロンを立ち上げる自信ときっかけとくれたSEALYをサロン名にしました。
ちなみに綴り違いではありますが、スコットランド地方にはシーリーコートという妖精がいて、
シーリーは”祝福された”などの好意的な意味があるようです。
これもシーリーというネーミングを気に入った一つの理由です。
私がSEALYに思い入れがあるように、DOG SALON SEALYが皆様にとって思い入れのあるサロンに
なっていけたらいいなと思います。
コメントをお書きください