初めて怒られたこと。

トリマーに限らずですが、社会に出て働いてみると

怒られたり注意を受けたりすることが必ずあると思います。

 

特に技術職であるトリマーは、正解を感覚で掴んでいくことも多いため

働き始めはやり方や結果に注意を受けることも多々。

 

しかも全ての犬に対してそれぞれに合わせたアプローチやカットバランスが違うため

それはそれは大変です。

 

 

私自信もこれまでにたくさんの指摘を受け

上手くできたできなかったを繰り返して今に至るのですが

働き始めてから初めてバシッと指摘を受けた時のことは

今もずっと記憶に残っています。

 

「射手さんさぁ！ブローもっと早くね！

ダラダラやってるように見えちゃうから！！」

そう言い放たれたことがありました。

 

 

内容としては

”ブローが遅い”

それだけのことなのですが（いや、とても大事なことなのですが）

 

私的には一生懸命やっていたつもりだったので（むしろ必死に）

「早くやってるのに！」

「ダラダラって！」

と心の中でツッコんだことを覚えています。

 

 

そう言われたことが悔しくて悔しくて

それからは10秒でも20秒でも早く

且つ確実にブローを仕上げられるように

自分なりに工夫をしながら頑張りました。

 

”手慣れる”

という言葉通り

何度も繰り返すことで犬の扱いはもちろんのこと、

道具を触る手つきや、言葉では表せない微妙な力加減を

手が覚えて慣れていってくれるのです。

 

 

 

出来るようになったねーとは言われなくても

任せてもらえる仕事が増えていくことが

出来るようになったねーの言葉の変わりだと思って

やりがいを感じながら毎日を過ごしたことが、今に繋がっていると思います。

 

今なら分かります。

働き始めたばかりの時の私は、確かにダラダラブローしてるように見えたでしょう。笑

 

数年後の私が、今の私を“あの時まだまだ未熟だったなー“と思っていられるように

私自身もまだまだ成長が必要です。